歯周病(歯槽膿漏)治療・改善|田無北デンタルクリニック 西東京市田無町 武蔵野市 小金井市 歯科 歯医者

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東京都西東京市田無町3-1-16

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※初診の方のみ

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最近は色々な治療法が出てきていますが、
基本に忠実に、
そしてしっかり行うことが一番の治療法と考えます。

田無北デンタルの歯周病治療における4つの方針

最近では様々な歯周病治療法が開発されています。

素晴らしい治療法もありますが、中にはほとんど意味をなさない、もしくは対処療法的な治療法もあります。どの治療法を選択するにも、まずは「基本処置」をしっかり行った上で行わなければなりません。それを無視した治療法はいかがなものかなと私は考えます。

当院での歯周病治療の考え方・方針を具体的にご紹介します。

方針1.診査・診断・基本治療の徹底

歯周ポケット

「ちょっとチクッとしますね」と言われて、何やら歯科器具で歯ぐきを「ツンツン」されたことはありませんか?

これは歯周ポケットを測定(ブローピング)し、歯周病の進行度合いをチェックする検査です。歯周病治療では、まずこの検査をしなければどのような治療をすべきかの判断ができません。

患者様に「このような経験(ツンツン)はありますか?」と聞くことがあるのですが、「ありません」「1度だけ経験したことがあります」というご返事をよく頂きます。

ブローピング

この検査は歯周病治療では避けて通れない検査であり、かつ、1度だけでなく定期的に行わなければならない検査です。これをやらないという事は、羅針盤と海図をもたずに航海することと同じであり、現在どこまで歯周病が進行しているのか、そして、どのような治療をすればいいのかを考えずに治療を進めていることと同じです。歯周病の治療をする際、この検査をしっかりしてくれるか否かを歯科医院選びの1つの基準としてもよいと思います。

また、歯周病治療で歯石を除去することを「スケーリング」といいます。

このスケーリングを「麻酔をされながら」治療をしていただいた経験はありますか?

これもほとんどの患者さまは経験がないと思います。

歯周病が進行すると、骨が溶け、歯と歯ぐきに隙間ができてきます。

これが皆さんご存知の歯周ポケットです。歯周病菌はこの歯周ポケットの奥にドンドン入り込んでいきます。つまり、奥に入り込んだ歯周病菌や歯石を除去しなければ根本的な治療は出来ません。

下のレントゲン画像は歯肉の奥に歯周病菌(歯垢・歯石)が入り込んだ状態の画像と、それを改善した画像です。マークがついている部分を除去しました。

ビフォアー アフター

保険治療。クリーニングで歯の汚れを除去した症例。リスクは、特にありません。

この治療をするにはどうしても痛みが生じるため、麻酔を使って治療を行います。

以前、他院で1年ほど歯周病の治療を行ってきた患者さまが全然良くならないということで当院に来院されました。その患者さまは、歯周病が進行しており、歯を抜かざる得ない結果となってしまいました。

その患者様に「麻酔をして歯周病の治療をされていましたか?」と伺ったところ、そのような経験はないとのことでした。

麻酔をしないで治療できる部分は歯肉の上の部分だけであり、歯周病が進行している場合、いくらそこに付着している歯石をとったところでまったく意味がありません。歯周病が進行しているのは、そのもっと奥の部分なのですから・・・。

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右の画像を見れば今までお話ししたことが理解できると思います。

ラインが入っている部分が歯肉の上と下との分かれ目です。上の部分は綺麗ですが、下の部分に歯石がびっしりついてしまっています。

この部分をしっかり除去しなければ将来的には抜歯の運命が待ち受けています。

このように本当にやるべき治療が行われていないのが現状です。

歯科医院を選択される基準として、「歯周ポケットの定期検査」「麻酔をしたうえでの歯石除去」の2つをしっかり実施している歯科医院での治療を強くお勧めいたします。

下記の画像は当院で行った歯周病治療の症例です。腫れが引き、健康なピンク色の歯肉が回復しています。

ビフォアー アフター2

ビフォアー アフターⅢ

保険治療。クリーニングで歯の汚れを除去した症例。リスクは、特にありません。

方針2.説明責任

歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者様のご協力が必要になる治療になります。

患者様にご協力して頂くためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院ではレントゲン画像や口腔内写真をお見せしながら、患者様に納得して頂けるまで説明を行います。

説明

  • 口腔内カメラ
  • レントゲン

方針3.安心して治療を受けて頂くために「担当制」を実施

歯周病治療は、私達と患者様の二人三脚で行っていきます。

他の治療もそうですが、特に歯周病治療は「計画的な管理」そして「患者様のライフスタイルへの精通」「信頼関係」を必要とする治療です。

毎回担当者が異なってしまうと患者様との信頼関係も築きにくく、担当者間の情報の抜け漏れが出ることで患者様にご迷惑をかけてしまう事もあります。

そうならないために、当院では患者様ごとに担当者を決め、治療を進めていきます。

方針4.「美」の追求

歯周病治療をすると「歯が長くなってしまう」ということを聞いたことがあると思います。

実際、歯が長くなったように見えるのですが、これは「本来の健康な状態に戻った」と言った方が正確です。

長い歯

歯周病が進行すると歯茎の骨がドンドン溶かされると共に、炎症を起こして歯肉が腫れあがります。

歯茎の骨が溶かされれば当然歯茎もドンドン下に下がっていき歯の根が露出してきて歯が長く見えてしまうのですが、炎症により歯肉が腫れあがりますので、外からは歯が長くなった状態を確認することができません。

しかし、歯周病治療で歯肉の炎症が治まり、本来の歯の姿が見えてくるというカラクリです。

「お口の健康は取り戻せたけど、見た目はなんとかならないの?」

治療を終えたから方良くこのような質問を受けます。

当院では「歯肉移植術(歯肉形成外科)」という方法で、この「見た目」改善に取り組んでいます。簡単に説明しますと、上顎の歯茎から歯肉を取ってきて、見た目が悪い部分に移植するという方法です。

上あごの奥歯の内側から移植する歯肉を採取します。 移植する箇所の歯茎を切開し、その中に採集した歯肉を入れます。 歯肉を採取するために切開した歯茎は2週間程度で回復し、移植された歯茎はおよそ1ヶ月程度で傷跡が目立たなくなり、周囲の歯茎と区別がつきにくい自然な状態になります。

歯肉移植術は技術を要しますのでどの医院でも行っている訳ではありません。

「お口の健康」と「美」を追求したい方、是非当院にご相談にいらしてください。

ビフォアー アフター

価格は8.8万円 (税込)。歯肉を切除、移植する方法。リスクとして痛みが出る場合がある

重度歯周病の方のために-骨再生治療・歯周外科治療

歯周病が進行すると、「歯がグラグラしてくる」と聞いたことがあるかと思います。

これは、歯周病菌が原因で顎の骨がどんどん溶け、歯をしっかり支えられなくなったために起こる症状です。

そのままにしていると、ある日突然「ポロッ」と歯が抜け落ちてしまいます。

基本的に一度骨が溶けてしまうと元に戻ることはありません。

診療

ではどうするのか?

ここで骨再生治療が登場します。

要は溶けて減ってしまった骨を再生させ、歯が抜け落ちてしまう事を防止する治療だと思って頂ければと思います。

当院では、「エムドゲイン」「GEM21」という骨再生治療を行っております。

エムドゲイン法

エムドゲイン法を簡単にご説明しますと、エムドゲインゲルという薬を患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させる療法です。

エムドゲイン法

この治療法では、エムドゲインゲルという薬剤を使用するため、身体への安全性について患者様からご質問されますが、身体への悪影響はありませんのでご安心ください。

図

価格は約7.7万円 (税込)。エムドゲイン療法による症例。リスクは特にありません。

歯周病がかなり進行してしまった場合は、骨再生療法を実施しますが、そこまで進行していない場合は、APFやFOPと呼ばれる歯周外科治療を実施します。

これらは、歯茎を切開し、奥に潜んでいる歯石や感染歯質を除去する治療法です。

また、皆さんご存知の「歯周ポケット(ここに細菌がたまり繁殖します)」の深さを改善させ、細菌が繁殖しない環境を整えたりもします。

説明 図

院長から一言

さて皆さん、こんな症状はありませんか?

さて皆さん、こんな症状はありませんか?

これは歯周病の典型的な症状です。

歯周病は、成人の方の約8割が罹患しているという統計があります。

そして、虫歯と異なり歯周病は痛みもなく進行していきますので、気付いた時にはもう手遅れ(抜歯)ということが多い病気です。

この痛みがない、つまり自覚症状がなく進んでしまうのが歯周病の厄介なところです。

皆様には「歯周病」というものが存在し、成人のほとんどの方が罹患しており、痛みのなく進行してしまい、最終的には歯を失ってしまう「病(やまい)」であることをまず理解して頂きたいです。「早め」にそして「定期的」に適切な処置をしてくれる歯科医院に来院することで、歯周病の進行を止め、そして完治させることができます。

次に「コラム」と題して、歯周病が「病(やまい)」たる所以をお伝えします。

コラム-本当はかなり怖い「歯周病」という病(やまい)

あまり知られていない事ですが、

歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。

関連性が報告されているものとして次のものがあります。

歯周病 図

歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。

糖尿病との関連

重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。

心臓病との関連

歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。

健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。

早産・低体重児との関連

低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。

また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。

他にも「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。

研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。

院長対談

なんだか怖いお話しになってきましたが、しっかり検査・治療をしてくれる歯科医院をかかりつけ医院とすればそれほど恐れる病気ではありません。

信頼できる医院をあなたの目で見極めて下さい。

当院は、自信があります。

歯周病Q&A

歯周病治療はどのような流れで進むの?

次の流れで進んでいきます。

問診 まずは、現在の健康状態やこれまでの経過など、今後治療を行っていく上で参考となる情報をお伺いします。
検査 レントゲンを撮って骨の状態を見たり、歯周ポケットの深さを測ったりして歯周病の状態を検査します。
指導 歯周病の原因はプラーク(歯垢)なので、正しいプラークコントロールの方法を指導します。
歯石除去 スケーラーという器具を用いて、歯石を取ります。 軽度の方はこれで終了です。後はメンテナンスに移行します。
ルートプレーニング スケーリングでは取ることのできない歯の根っこの部分の歯石や、細菌に感染した歯質を除去します。中度歯周病の方はこれで終了し、メンテナンスに移行します。
外科・再生治療 歯周病がかなり進行した重度歯周病の方は、歯ぐきを切開し、奥深くの歯石や感染歯質を除去します。また、溶かされてしまった骨を回復させる処置を行う場合もあります。
メンテナンス 定期的にメンテナンスにお越し頂き、再発させないよう歯石の除去、ブラッシング指導等を実施します。

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